未来を創る 理念・リーダーシップ研究所

【宇佐見博志】新しい社会への移行 ~ クエストの物語 No.3(前編)

このクエストの物語は、世の中に自らが望む変化を創り出そうと探求しているリーダー達へのインタビュー・シリーズです。

このインタビューでは、そのリーダーの考え、歩んできた人生の道のり、人生の目的、未来への想いなどを語っていただきます。

今回は、一人ひとりを大切にしながら、自然・社会・地球といったもののあるべき姿、新しい社会への移行を起こす活動をされている宇佐見博志さんへのインタビューです。

宇佐見博志
宇佐見 博志(うさみひろし)

グレート・ターニング :
https://www.great-turning.com/

1964年愛媛県生まれ
P&Gに28年勤務後、NPO法人セブン・ジェネレーションズ代表理事、グレートターニング代表。
幸せなチームづくりコンサルタントとして、経営者向けセミナーや自らの価値に気づくワークショップ、チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム、アクティブ・ホープなどのワークショップを行う。現在大学生の長女・高校生の長男は自宅出産。自然や身体のリズムに基づくマヤ暦に詳しく、人生の波やその方の本質や周りの人との関係性を伝える「マヤ鑑定」も行う。わの舞を踊る。

宇佐見博志さんへのインタビューは、前編・中編・後編の3回に分けてお届けします。

前編は、宇佐見博志さんが行っている活動やお考えを紹介しています。

そして中編では宇佐見博志さんが歩んできた道のりや支えとなっているもの、さらに後編では宇佐見博志さんがこれから目指していることと根本にある強い情熱を紹介します。

人、組織、自然、宇宙とつながり、本質やあるべき姿の探究を続ける宇佐見博志さんの物語を、ぜひお楽しみください!

ご自身の理念と活動

【小泉】はじめに、宇佐見さんが現在行っている活動を教えてもらえますか?

【宇佐見博志】NPO法人セブン・ジェネレーションズの代表理事であるとともに、大転換を意味する「グレートターニング」という屋号で活動しています。

そして「一人ひとりが自らの価値や力に気づいて、豊かさを分かち合って、そして幸せなチームや家族、幸せな社会を作っていく」というのが自分の理念です。

その幸せな社会という社会の在り方がセブン・ジェネレーションズのチェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムの目的「地球上のすべての人が、環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的にも充足した生き方を実現すること」という社会をイメージしています。

NPO法人セブン・ジェネレーションズ代表理事の宇佐見博志さん

それに向けて必要なのが、一人ひとりが「自分ができる」っていう自分の価値とか力に気づくことが大事だし、何かが足らなくて「もっともっと」っていうふうにする現実の社会から、既に必要なものは十分に持っていて、それを分かち合うことでその分かち合ったことがさらに広がっていくし増えていく、喜びは豊かさや愛や幸せが増えていく、そういう社会を作っていきたいと思っています。

そうした活動の柱の一つがセブン・ジェネレーションズですが、先にもう一つの「グレート・ターニング」の方から何をしているかをお伝えしていきます。

グレート・ターニングでは「幸せなチーム作りコンサルタント」と名乗っているのですが、三つの組み合わせでやっています。

1つ目がファシリテーション。

30年前からイッツ・ア・ビューティフル・デイというプログラムに参加してコミュニケーションを学び、その後もブレイクスルーテクノロジーコースに3年間関わって説明会リーダーというポジションになり、最近だと去年に由佐美加子さんのCCCでファシリテーション養成講座の基礎・応用ディープ・プロコースまでを終え、まあファシリテーションに関わる事を色々やってきています。そうしたファシリテーションの技術がまずあると思っています。

2つ目がP&Gで培ったビジネスのスキル。

3つ目が新しい世界観。

このファシリテーション、ビジネススキル、新しい世界観を組み合わせたコンサルティングをしています。

【小泉】それが幸せなチーム作りコンサルタントなんですね。

【宇佐見博志】はい。会社として従業員の幸せを何よりも大事にしたいと思っているような、そういう経営者の方と一緒に組ませていただいて、その会社が上手くいくように、従業員の一人ひとりが本当に幸せになるようにしていきたいと思っています。

そういう会社を作り上げるために自分が持っている3つを活かしたいと思っています。

で、新しい世界観というのは、チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムでお伝えしている世界観でもあるし、ソウル・オブ・マネーの世界観でもある。

そういう世界観に則ったとき、地球上のすべてのつながってるという観点に立ったとき、どんな会社にしていったらいいかということを一緒に考えていきます。

その中に経営理念だったり、会社のビジョンだったり、そういったことを明らかにしていくっていう分野があります。

そして、一人ひとりの関係性、社長と従業員、従業員同士の関係性も大事なので、今はシステム・コーチングを学び、そのシステム・コーチングとかも使いながら関係性を良くしていくってこともしていきたいと思っています。

同時に一人ひとりのやりがいが高まるように、そしてそれが上手く回っていくようにということで業務の改革の分野に入っていったり、プロジェクト・マネジメントに入っていたりしていきます。

基本的にはファシリテーションのスキルを使って、彼らの持っているものを引き出していくような、一緒に進めていくようなサポートの仕方がベースになると思うんだけれど、P&Gの時に業務改革のアジアのトレーナーをしていた経験とか、あるいはプロジェクト・マネジメントのスキルというのは、まあいろんなところはで身につけているので、そういう実務的なことも、そういう経験を生かしてサポートしていきたいと思っています。

新しい社会へのグレート・ターニング

【宇佐見博志】ではなぜ幸せなチーム作りコンサルタントなのかと言うと、やっぱり日本の場合は企業が変わることで社会が変わるというのが一番早いんじゃないかと思っています。

もちろん政治や教育、それ以外の分野も非常に大切ですけど、企業が今までと違う世界観に向けたビジョンを示して、それに向かって上手くいくようなことができれば、全く違う社会に変わっていくんじゃないか、そういう企業を応援したいと思っています。

それが最も新しい社会の、グレート・ターニングを起こす近道じゃないかという感覚がしているんですね。

幸せなチーム作りコンサルタントというのがグレート・ターニングの柱になっていくんですけれど、同時に経営者向けのセミナーをしたり、これはより多くの人に今考えていることを伝えると同時に、経営理念の作り方であったり、業務改革の仕方であったり、そうしたことを伝えていきたいなと思っています。

そこからまた広がっていくということも考えています。

一人ひとりが自分の価値に気づく

【宇佐見博志】個人向けにはワークショップをしているんですけど、一つはチェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムですね。

でもその前に一人ひとりが自分の価値に気づくというのがとっても大事だと思っているんです。

自分の価値とか自分の力とかに気づく、今のままでOKだと。

何かが欠けているからもっともっと頑張らなければいけないと思っている在り方から、すでに自分は十分で、素晴らしくて、その自分が何かをしていくという在り方に変わっていくようなプログラムを提供しています。

宇佐見博志さんのワークショップの光景

まあ昨日もそのプログラムを提供していたんですけれど、最初のお試し版、2時間、3時間とかを含めていくと、昨日で5回目が終わったんですけど、概ねずっと好評なんですね。

これは良いプログラムだなと自分でも思っていて、それをやってきたいなと思っています。

自らの価値に気づくワークショップは3つの内容からできていて、1つ目は「自己肯定感を高めること」、2つ目が「感情を大切にして受け入れること」そして3つ目が「一歩前に出ること」。

不安や恐れが起こったとしても、それを持ったまま、感じたままでも先に進むっていう、そういうことができるように考えて構成しています。

それ以外に、チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムを1日バージョンで、5、6時間かけて提供しています。

チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムは、たぶん今まで累計で30回は確実に超えていて、40回はやってると思うんですよね。

大体はロングバージョン、だいたい丸1日やってきたんですけども、今は午後1時から6時とか、午後1時から7時とか、ちょっと長めのバージョンでやっています。

そのチェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムもとっても大切なプログラムだと思っていて、以前よりもだんだん参加者の満足度が上がってきているんですね。

毎回アンケートをとっていて、その中で「とても満足している」「満足している」「普通」「どちらとも言えない」「不満足」「全く満足できなかった」と答えてもらっているんですが、先日京都で開催した時には全員が「とても満足している」に丸をしていたんですね。

これまで全員が「とても満足している」っていうことが無かったんですよ。

これはスゴいな、自分でもクオリティが上がってきたなと思っているんです。

チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムなんだけど、その中に自分のワークショップで伝えているような要素だとか、いろいろな自分が大切にしてることを織り込んでいるんですよね。

進行は全部チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムに沿って進んでいるんだけれども、ある意味では僕のオリジナル・バージョンになってきているような感覚もしています。

オリジナルと言っても、きちんと進行どおりなんですけどね(笑)

そんな感覚がチェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムにあります。

ワークショップの参加者と宇佐見博志さん

あとは、つながりを取り戻すワークですね。

これも年に1回くらいのペースではあるけども、今でも継続して提供しています。

そういう形で一人ひとりが自分の価値に気づくとか、新しい世界観に目覚めるとか、いろいろなものとのつながりを取り戻すとか、そういったことも今はしています。

自然のリズム、宇宙のリズムとつながる

【宇佐見博志】最後にマヤについてお伝えすると、暦が現代社会の夢を作り出しているとても大きな要素だと僕は思っています。

時計とか暦というのは非常に強力なプログラミング装置なので、その思い込みとか決めつけとかの最たるものなんですね。

みんなそれが当たり前だと思い込んで使っているんだけれども、その暦自体が非常に人工的で、何のリズムともつながらないっていう暦を使っているんですね。

1年365日を12で割ったものではあるんだけれども、1日1日が非常に無味なもので、一週間というのはあるんだけれども、宇宙のリズムとも自然のリズムともつながらない。

それに対してマヤ暦というのは自然のリズムの28日周期とつながり、宇宙のリズムである13日×20の260日周期ともつながり、その両方を取り込みながら、かつ満月と新月という昔の太陽太陰暦の感覚も同時に感じながら使っていける暦なので、本当に自然とつながっている。

マヤと宇佐見博志さん

自然というのは、自分たちの体が28日周期なんですけども、肌の入れ替わりが28日周期だし、女性の生理も28日周期だし、感情のバイオリズムも28日周期だし、人間の体も28日周期で作られている。

それは自然のリズムでもあって、地球上のいろいろな生命のリズムでもあって、そのリズムに基づいた暦を使うというのがとても大事だと思っているんですね。

逆にそのリズムを今は全く失っているから、環境とか地球とか自然に対して目がいかないようなリズムで、いまは暦によってそのつながりを絶たされているような現状があると思っています。

宇宙とのつながり、直感的なものとか何かに委ねているセンスとかですね、そういう大いなる存在を感じるようなセンスとかっていうのが、260日周期の中に織り込まれているんだけれども、そういったものの存在を知らない人がほとんどなので、それも現代社会の夢にみんながどっぷりと浸かってしまっている事態を起こしている原因だとも思っています。

ということで暦を変えることがチェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムの世界観を実現するためにとても大事な要素だと思っていて、暦を大切にしています。

【小泉】マヤ暦の何がすごいのか、大事なのか、その一部がわかりました。自然のリズム、宇宙のリズムとつながっている暦なんですね。

社会が変わるレバレッジ・ポイント

【小泉】本当にご自身の理念、一人ひとりが自分の価値や力に気づくとかを個人に向けて、企業に向けてされているんですね。

そして、日本におけるレバレッジ・ポイントは何なのかというのを、すごく探求されていると思っていましたが、今は企業を変えていくことがレバレッジ・ポイントっていう感じなんですか?

【宇佐見博志】そうですね。自分の中では今そこにいますね。

レバレッジ・ポイントで言うと、結局はどこが大切かというのと同時に、誰がどういう活動をしているからどこと組むかというのがとっても大事ですね。

アメリカのPachamama Allianceの場合は、その候補は他にもあったんでしょうけど、どこと組めるかということをセットで考えた時に、民主主義とか気候変動という2つに絞り込んだというのがあると思っています。

日本の場合は、まだ出会えていない活動がたくさんあると思う。

例えば一つは「アズワンネットワーク」。新しいコミュニティを使っていく、作っていくという取り組みは、やっぱり組める仲間だと思っています。

「あらえびす」という山形にある東出融さんの活動も一つ候補だなと思っています。

「水」っていうものを大切にするというのもあるんですけれども、1万人のサポーターに手で汲んだ水を届けると。

その1万人のサポーターができたら、その1万人が住みたければ山形のそのエリアにみんなが集まってきて、その人たちの仕事もちゃんと作り、一緒に生活しようと思ったら生活できる環境を整えるということをしようとしています。

それを更に他に水源を守って欲しいという依頼してくれている人が既に20人ぐらいいるので、そういったところに広げていきつつ、最終的には1,000ヶ所に広げたいという構想を持っています。

1,000人という目標を持っているんですよね。そうすれば政治を変えられるって。

まあそういうふうに考えている「あらえびす」という団体も一緒に取り組むべき団体の候補になっていたりするんです。

Pachamama Allianceが2つの団体を選んで、そことタイアップするのと同じように、セブン・ジェネレーションズはどこと組んでいくのかということを今も探求し続けている感じです。

それを参加者と一緒に話しながらと思っていたんだけども、みんなやりたいことがそれぞれ別々にある中では意見交換していくことから答えを出すというよりも、それぞれがやりたいことをそれぞれが進めていくというやり方の方がやっぱりいいんじゃないかなと思っていて、対話中心にするかどうかを今は保留にしているという感じなんですね。

いずれにしろ、レバレッジ・ポイントというもの、日本ではここからやっていった方がいいというところを打ち出すのはとても大事だと思っています。

【小泉】わかりました。ありがとうございます。

関係性を紐解き、人生の幸せへ

【宇佐見博志】話を進める前に、マヤ暦についてもう少し語りたいことがあるんです。

マヤ暦に関してはマヤ鑑定というものもやっています。

それには3つの要素があるんですが、1つ目は一人ひとりの生年月日から導かれるその人の人生の流れというのをこれから3年間に向けてどんな流れになることを知ってもらうということ。

2つ目が、その人が持っている本質を知ってもらうこと。

3つ目が、その人と大切な人との関係性を紐解くということ。

その3つをお伝えすることで、多くの人が自分の使命とか、人生の役割というものに気づくというかヒントを得るといいますか、そういうのが見えてきたりするし、これから3年間の流れを観て、過去を遡ると確かにそういう風に進むなーっていう延長戦で未来がどうなるか見えてくるから、安心するというか、今のままでいいんだというか、焦らなくていいんだとか、そういった感想をいただきます。

そして大切な人との関係性の中では、ある方は起業しようと思っていて奥さんに相談したら、いつも色々と反対されていて、奥さんを説得するためにどうすればいいだろうと悩んでいるような人がいたんですけれども、その関係性がお互い助け合ったり励ましあったりできる関係性だというのを鑑定でお伝えしたところ、奥さんが敵だと思っていたのが味方だったんだと思って、それまでは色々用意して、こうやったらできるというように言って、いろいろこれはどうなのって言われて怯んでいたんだけれども、逆にここはできるけどここは心配なんだっていうふうに相談したら、一緒にうまく話し合って独立できたって言う人がいるんですね。

そんなふうに大切な人との関係性がはっきりするほど上手く回るようになるんですね。

関係性はとっても大切な人生の幸せを構成する要素だと思うので、そのことをお伝えしてるのがマヤ鑑定ですね。

今まで230人にお伝えしています。去年の4月から始めました。そんなこともやっています。

【小泉】それを伝えすることで、その人が安心したり、ものの見方、関係性が変わって、その人の力になるっていうのがいいですね。

【宇佐見博志】そうですね。やっていても楽しいし。

【小泉】それも大事ですね!


ここまで宇佐見博志さんが行っている活動やお考えを伺ってきました。

中編では、こうした活動をされている宇佐見博志さんが歩んできた道のりや支えとなっているものを紹介します。

どうぞお楽しみに!

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